詫び石が自分を変えた

その昔、ガラケーのソシャゲを作っていた時期があった。
とにかくリリース間隔が短かった。
イニシャルリリースが行われないと日銭が入ってこない。
定期的なイベントが延期されると、ユーザーが減っていく。

厳しかったが、その代わり、リリースが間に合っていれば、不具合があってもあまり問題にならなかった。
自分たちも同業他社も、多くの不具合、障害を発生させていた。
「RDBMS の制約をつけて、削除フラグを立てて削除する処理にしたら、意外とリカバリーできるな」
と感じてた。
そのうち、「詫び石」という文化が生まれた。
なんなら、不具合があって詫び石を巻いたら喜ばれるし盛り上がる、くらいのことはあった。
(いいのか悪いのかわからないが)この時の経験が自分に影響を与えている。

不具合があることよりも、リリースが間に合わないことが問題だ。
意外と不具合あっても(データを失わなかれば)ユーザーは怒らない。
念には念を入れてテストしても不具合は出るので、リリースが伸びれば伸びるほど窮地に立たされる。
それだったら、予定より早くリリースして、不具合が出たら急いで直すほうがまし。
きっと、あの時の経験がなかったら、こんなふうには思わなかっただろうな。

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